「やったのはほのかです」
「わたしたちはそんなことをしたらダメって止めました」


逃れられないと思ったのか、双子たちは何のためらいもなくほのか一人に押しつけた。
信じられないという表情になったほのかの顔が、みるみるうちに青ざめていく。


「桜木さん、本当なのですか? 」


ほのかは目を見開いたまま言葉を失っている。


「答えなさいっ! 」


すぐに答えないほのかに先生は甲高い声で威圧すると、ほのかは何度か双子を見たあとに黙ってうなずいた。

ほのかを見ているクラス中の視線が、同情の眼差しにかわっていった。