「あのさー、そんなにあいつらをかばう必要があるわけ? まぁ、どんな理由があるか知らないけれど、私にとってはあんたもあの人たちも同類だからね」 そう言って大きくため息をついた奈穂実は、ロッカーボックスに行くと、双子とほのかのカバンを鷲掴みにした。 「何すんのよ!」 「何すんのよ!」 慌てて席を立つ双子だったけれど、奈穂実が廊下に出て窓の外にカバンを投げる方が早かった。 ドサドサッ、バチャッと雨に降られてぬかるんでいる地面にカバンが落ちる音が教室にまで聞こえた。