あの日、奈穂実がてるてる坊主を作っていたのを知っているのはクラスメイトだけ。

そしてその中で、双子にそこまでの感情を持っている人は……


奈穂実の推測は脳裏に一人の顔を浮かばせた。
そしてすぐ側にいるはずのその人を見ようとしたけれど……。


「……ほのかはどこ? 」


さっきまで側に一緒にいたはずのほのかの姿がどこにも見当たらない。


「美晴、てるてる坊主あと何個あるんだっけ? 」

「多分3つだと思う。もしかしてほのかはあれを使うつもりなんじゃ? 」

「そんな気しかしない」


そうだとすれば、次に狙われてもおかしくないのは……。

ほのかなんかに奈穂実を殺させるわけにはいかない。