由梨の遺体が見つかった場所のすぐ近くで、頭と体が切断された状態で麻梨は発見された。

遺体の上に競りだした木の枝には、輪っかになっている細いロープが垂れ下がっていてたので、首をかけた時の体の重みで分断されたと推測されているらしい。

由梨を追っての後追い自殺かと思われたけれど、足場も踏み台もないその位置に、麻梨がどうやって首をかけたのかが謎で、そして、麻梨の体の側にあったのは麻梨の頭部ではなく、見つかっていない由梨の頭部だった。

由梨の時と同じように、麻梨の頭部はどこにも見つからず、麻梨とは別の足跡が残っていたらしいけれど、現場から引き返した様子もなくその場で消えたかのように途絶えていたらしい。