感情がないのか、押さえているのか、先生は淡々と読み上げているだけ。


「明日は日曜ではありますが必ず保護者の方と同伴の上、各自制服着用で18時30分までに式場内のロビーに集合するように。……何か質問はありますか」


先生が見渡すと、ほのかが恐る恐る手をあげた。


「でも、由梨の体って……」


あえて『体』という言葉を使ったほのかが何を言いたいのかは、ここにいる全員が察した。


「先程見つかりました」


その言葉に教室から「おぉ」と安堵の声が漏れたけれど、山崎先生はもっと険しい表情に変わった。


「しかし今度は、……麻梨さんの頭部が見つかっておりません」