…………………………え?



「あらあら、そんな驚いた顔しないで。親はね、なーんでも知ってるの。
ずっと、あなたのことには気づいていたのよ」




お母さん………





私が何も言えずに立っていると、お母さんにぎゅっとされた。



朝作ってくれた、ホットミルクのいい匂いがした。





「由佳里、大きくなったね。



親はね、自分の子供の成長を見るのが1番好きなのよ。



自分の子供が嬉しいときは、嬉しいし、悲しいときは悲しい。



そんなものなのよ?



子供を愛してない親なんかいないのよ」







お母さん……そこまで、気づいてくれてたんだ。