男「や~、いい天気だな。花壇、お気に入りの花壇の手入れでもするかね」

女「うんしょ、なんだこれ、抜けねぇな」

男「!!ちょっと、あなた、なに抜いてんの?!」

女「やっべ」

男「やっべじゃないですよ、あなた。何をやってるか分かってるんですか」

女「何って…。花を抜いてんだよ。きれいな花をね」

男「いや抜いちゃダメですよ」

女「え、だって、ご自由に踏み荒らして下さいって立て看板…」

男「いや立てるわけないでしょうが。そんな立て看板。」

女「いたずらか…」

男「ないよ。そんなもんは元から」

女「元から抜いていかれたか…」

男「抜いているのは、あなたですからね。」

女「まあな。」

男「まあなじゃないですよ。」

女「手伝ってもらえるんですか。」

男「手伝いませんよ。誰が手伝うんですか。僕の花壇ですよ。うちの花壇だ。」

女「みんなの花壇なんやないんか。」

男「いや、うちの花壇ですよ‼」

女「乱暴な……」