べつに、ローザちゃんを責めるつもりなんて一切ない。


…だけど。

今は、大和くんの言葉もローザちゃんの言葉も、なにも聞きたくなかった。



「…もう放っておいて!」


あたしは大和くんに家の鍵を押し付けると、2人のもとから走って逃げた。


こんなことをしても、なにも解決しないのはわかってる。


ただ、もうこれ以上傷つくのはいやだった。



あたしの初恋だった…大和くん。