あの週刊誌の写真がフラッシュバックした。


「環奈…、今からどこ行くつもりなん…?それに、その荷物…なに?」


あたしに歩み寄る大和くん。


「もしかして環奈、あの記事のこと真に受けてるん…!?あんなん、嘘に決まってるやん!」


真剣なまなざしで、あたしを見つめる大和くん。


でも…今のあたしには、嘘か本当かなんて判断できないよっ…。


「違うの、環奈ちゃんっ!」