「…だって、あたしには前科がっ…」


…そう。

大和くんの髪をバッサリと切ってしまった…あの事件。


「そんなん気にしんでええよ。それに、環奈の腕は、俺が一番よく知ってるんやからっ」


…大和くんが一番よく知っている。

確かにそうかもしれない。


Bloomで、一番初めにあたしを指名してくれたのも大和くん。

バッサリ切ってしまったのに、笑って許してくれたのも大和くん。