すると、花がいきなり



「ハハハッ…」



と笑いだした




「え?ちょ、花、いきなりどしたの?」




あたし結構良いこと言った気がするんだけど・・・



「いやー、咲良にはかなわないわ。まさか、泣いてるあたしに対して悪口言ってくるなんて。」




「いや、それは……」




「でも、そうだよね。グズグズしてるなんてあたしらしくないよね。
 ありがとね、あたしのこと叱ってくれて。目が覚めた。」




すっきりした笑顔で言ってくれる花




よかった……のかな?




「よし!咲良、中体連では這い上がって咲良のところまで行くから!優勝でもしてやる!」




「そうそう!ポジティブ思考で行こっ!なんでも楽しく思えるよ。」




思わずそう言ってしまう




「咲良はポジティブ思考すぎ」




「そんなこと無いよ。皆がネガティブ思考なだけだから。特に駿!」




そう言うと



「あー、あれはね。確かに確かに。駿はネガティブ思考だよね。咲良とは正反対」



共感してくれる花!




「だよねっ!いつも『俺なんかが…』って、そんなこと無いのに」




「あれあれ?咲良さん、駿のこと少し気になってます?」



ニヤニヤ顔で聞いてくる花



「は?そんなこと無いし……」



「でも、そんなこと無いのにって評価してたくせに」



「あれは……違うでしょ」



「えー、そうかなー」




花、めっちゃニヤニヤしてるし……




そんなことよりもさ…




「てか、あたし彼氏いるし・・・」