【咲良said】




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「2人も流石だね。」





「まあね、俺達は全道、全国目指してるからな。な?駿。」






「俺なんかがそんな大会まで行けるわけ———」






「あー!はいはい、わかりましたよー。」






花と樹と駿の4人で大会終わりに一緒に帰っていた







結果は




花 ベスト32

あたし ベスト8

樹  1位

駿  2位





樹と駿はこの地区では強くて有名な2人






団体戦でも2人中心に勝ち進んでいっている







でも、『俺なんかが』って言うなら





「そんなこと言うなら、あたし応援しにいかなーい!」





「ちょ、それは別だろーがっ!」





「おやおや〜?その言い分だと、2人も応援するつもりで、応援されるつもりだったんですか?」






ニヤニヤ笑顔で樹が聞いてきた





え……?







「応援しないの?」






「っ……///」







駿はその言葉に恥ずかしそうに赤くなっているが







別に変なことじゃないじゃん





「咲良は応援する気満々なのね?」






「当たり前じゃん。だって、毎年応援しに行ってるんだよ?」







そうだ






1年のときも全市大会にあたしは出場しなくても応援しに言った







2年のときも全道に







だったら、3年もでしょ?






「あのね、全道、全国っていう大会になる夏休みとか、夏休み以降にまでなるんだよ?」




「うん、それはそうだよね?」





そりゃそうだ






去年の全市がギリギリ1学期内だったくらいだ






「あのねー!あたし達受験生なんだよ?分かってる?」





受験生……





受験生…?






「あーーー!!!そっか!!」






「気付いてなかったのかい……」






「全国とか行ったときとか、無理だろーが。道外に行くんだぞ?」





そうなっちゃうのか……





道外…






それでも応援しに行きたいな







なんでか、そう思っちゃうんだよね







「それでもさ、行きたいんだもん。」






「やっぱ、咲良にはかなわないわ。」