体育館に下りた
もうちょっと遅くてもいいだろ
咲良の試合が見れなくて、咲良のことを応援できなくてどんよりしていた
「はぁ・・・」
溜息がもれる
チラッと咲良が試合をやっている方を見てみると
まだ休憩中だったようで水筒を持ちながらこっちを見ていた
こんなに遠いのに目があった
なんか、それだけで嬉しいような気がする
俺は、頑張れよ！俺もやってくるっていう意味を込めて
ピースをした後にグッと親指を立てて合図した
すると、咲良は驚いたような顔を一瞬したけれど
すぐに笑顔になってピースを返してくれた
なんだか２人しかしらない、２人だけの合図な気がしてちょっと嬉しかった
咲良もそう思ってくれてたらいいなとも思ったりする
よしっ！
俺も頑張りますか
だから、咲良も勝てよっ！
