【駿said】




咲良はわりといいところまでいっていた




ブロックでせめて行ってるし、相手の弱いところをちゃんとついてる




けど相手も相手で点を取ってくる




正直ギリギリか、相手の方が強い感じだ








3セット目が終わり、セット数は1ー2



一番頑張っていきたいセット数のときだ





咲良、頑張れっ!



俺がお前の事信じてるから



お前なら勝てるって



お前ならいけるって







信じてるから———









樹と花と、咲良の試合を見ていると





『男子 〇〇中学校 柊駿さん 3番コートに入って下さい。繰り返します———』




「チッ……」




タイミング悪すぎ・・・




思わず舌打ちをしてしまう






「お前、タイミング本当に悪いな−」



「ドンマイドンマイ。駿の文も咲良の事応援するから!頑張って」



「俺も、咲良のこと応援するから!」





そう言ってくる樹と花




てか、それって




「俺の事応援しないのかよ・・・」







「駿なんてどーでもいいのっ!咲良の方が大事!」



まあ、花は分かるわ



さっき花のことを支えたのは咲良だし



花と咲良は親友だから




でもさ、樹ぐらいは応援してくれても———






「駿、次の相手余裕だろ?この間の練習試合でストレート勝ちしてたじゃねえか。大丈夫だ。」






はあ……



誰も俺なんかのことを応援してくれるはずもないか





ちょっと2人に起こりながらも




「じゃ、いってくるわー」



体育館に行く




「頑張れよー」



「咲良のことは任せてー」




2人が嫌味のように言ってくる






あの2人あとでしめてやる!