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「「お願いします!」」
いよいよ試合が始まった
最初の練習のたった3本でも分かった
この人は強いって
球の一球一球が重たくて、それに打ち方もやっぱり強い人の打ち方だ
サーブはあたしから
サーブで少しでもココは点を取って、余裕を持ちたいところ
「「先一本!!」」
掛け声を言い、サーブを打つ
なるべく回転をかけて、良いコースに・・・!!
———パシィッ!!!
「っ……!!」
サーブからドライブを打たれた・・・
(ドライブ:上回転をかけてコートにおもいっきり打つ球)
やっぱり、この人は強いんだ・・・
無理かもしれない・・・
「ドンマイドンマイ!!次あるよ、次!!」
待機場所の方から花の大きな声が聞こえてきた
見てみると、樹と駿と一緒に応援してくれていた
花の方を見ていると、後ろの駿と目があった
『が・ん・ば・れ』
駿が確かに口パクでそう言ったのがわかった
あたしは『頑張る!』という意味で頷いた
そして、もう一度サーブを打った
——カンッ
よしっ!帰ってきた
これは返せる
なるべく打たれないように下回転を掛けてコースを狙いながら打つ
しばらくツッツキ合いが続いた
(ツッツキ:下回転をかけて相手コートに球を入れること)
すると、相手がいっきに攻撃をしかけてきた
またか……
ここはブロック!!
よしっ!はいった!!
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