「いい思い出だねぇ」
「悪い思い出だろ!」
面白いけど、可哀想だからいじめるのはこの辺までにしておこう。
「でもほんとさ、仲間にならなくてもいいからなんかあったら連絡してよ。次期総長の凛音ちゃんがソッコー駆けつけるからさ!」
「……まぁ、そんときは頼むわ。次期総長サン」
ニッと笑った中田に「まかせなさい!」と大ピースをして、連絡先を交換する。
ついでに煌たちも交換と……いうか、無理矢理させられた中田は、複雑な顔で帰っていった。
「よし、帰りますか!」
「もう降りたいって言っても車止めねぇからな」
「分かってるって~」
今日は本当に良い日だった。
美味しいものを食べて、自分だけの特攻服をもらって。
帰りには会いたいと思っていた中田にも会えたし。
「今日はいい夢見れそう!」
こんな日が毎日続けばいいのにな。
《終わり》
※番外編はまだ続きます。


