「っていうか、お前よく認めたな」
「それどういう意味よ!?あたしじゃ無理ってこと!?」
そりゃ十夜は貴兄みたいな総長にはなれないかもだけど。
あたしだってやれば出来るんだから!
「ちげーよ。実力で言うならお前が適任だけどよ。お宅の総長様は鳳凰妃様を溺愛してるからな。簡単には認めねぇだろうなと思って」
「あー、それはまぁ」
あとで煌たちに聞いたんだけど、それはもう葛藤してたらしい。
十夜、心配性だもんね。
「まぁ、鳳皇にリン以上に強ぇヤツはいねえからな。それに、下のヤツらもお前がやるっつったら飛び跳ねて喜んでそうだ」
「え、すご、当たってる~」
こっわー、もしかして見てたんじゃないの?


