「お前一人かよ?……って、んなわけねぇか」



あたしの返事を聞く前に十夜の存在に気付いたらしく、なぜか呆れた顔で肩を竦めている中田。


中田が思ってることなんて、顔を見ればわかる。

どうせ、保護者つきか、とか思ってるんでしょ。


バレバレなんだから!



「中田、あれから大丈夫だった?全然情報入って来ないから気になってたんだよね」

「あ?……あー、全然。全員倒した」

「えっ!?全員!?」



あの人数を?

全員?一人で?



「うそっ」

「俺を誰だと思ってんだよ」



グッと握りこぶしを作る中田に、ポンッと手を叩いてうなづくあたし。