「絶対中田だったって!あたしちょっと行ってくるから!」


見間違いじゃないことを証明するために、中田のもとへ行くことにした。


会いたいと思ってたから、ちょうどよかった!



「俺も行く」

「え、十夜も?」


どうやら十夜も一緒に行くらしく、あたしの後に続いて車を降りてきた。


待機する三人に「ごめんだけどちょっと待っててね」と言い、十夜と並んで中田の元へと向かう。

けど、中田は結構遠くまで進んでいて、このままのスピードだと追いつきそうにない。

ここから大声で呼ぶのもアレだし……。


「十夜、先に行くね!」


仕方ないから、十夜を置いて走って追いかけることにした。


「おい、」

「ゆっくりでいいからねー!」


じゃ!と手を挙げて、スタートダッシュ。

距離にすると百メートルちょっとだから、余裕余裕。



「おーい!なーかーたー!」

「……は?はぁぁぁぁ!?」