リビングには今、あたしと陽しかいない。


二時間程前、十夜と壱さんは火皇へ、煌と彼方は水皇へ行った。


陽はあたしがお留守番するから一緒にお留守番。


一緒に行っても良かったんだけど、直ぐに戻ってくるから待ってろって十夜に言われたから此処で待つ事にした。


きっと十夜はあたしが眠たいこと気付いてたんだと思う。


起きて直ぐ欠伸してたもんね。気付いて当たり前だ。



「みんな昨日騒ぎまくってたから疲れて寝坊でもしたんじゃねぇの?」

「あー、有り得そうー」

「そう考えると十夜と壱さんって凄いよねー」



十夜と壱さんが欠伸してる所なんて見た事ない。

特に壱さん。


朝、迎えに来てくれる時なんて鼻血が出そうなぐらい爽やかなキラキラスマイルで来るもんね。

此処にいてもお昼寝してる所とか見た事ないし。