「うわ、馬鹿なお前が説明しなくても分かったとか、明日吹雪じゃねーの」

「はぁ!?」



あたしだってそれぐらい分かるし!


わざわざ身震いのマネまでする煌に殺意が芽生えて、ギロッと睨みつける。

ちょっとは黙ってらんないのかこの男は!



「凛音ちゃん」

「あ、壱さんごめんね。あんな馬鹿男放っておいて続き話そう!」



崩れた顔を戻して、壱さんににっこりと笑顔を向ける。

笑った瞬間、「キモ」とか聞こえたけど、今は無視。

あとで覚えてろよ馬鹿煌。





「えーと、だから十夜は特攻服を作ってくれたの?」


気を取り直して、再度壱さんに話しかける。

すると壱さんは「うん。俺もその方がいいと思って賛成したんだ」と答えてくれた。



「俺も陽も賛成したぜ。っていうか、あんなこと言ってるけど、この四人の中で一番最初に賛成したのは煌なんだけどな」

「え、そうなの?」

「彼方、テメェそれ言うなっつっただろ!」