「おもっ!重いって凛音!」

「乙女に重いとか言うんじゃありませーん」

「いや、冗談抜きで重い!空腹だから余計にダメージが……」

「あ、そっか。ごめーん」



テヘッと舌を出して謝るけど、当然陽は許してくれなくて。お返しと言わんばかりに「とぅ!」とあたしの上に乗っかってきた。



「陽!ギブ!ギブー!」



頑張って踏ん張るけど、上から全体重が乗っかってくるからかなりしんどい。


数秒程そんな苦しい状態が続いて、「よし!」という合図と同時に離してくれた陽。



「へっ、俺の勝ちだな!」

「えー、ずるっ!こっちとそっちじゃ負けるに決まってんじゃん!」

「そんなの関係ありませーん!……って、マジ腹減った……」

「あたしもお腹空いてきた~。ていうか、みんな帰って来るの遅いね……」