あなたはいつも独りでいる。
「僕は狭くて深いが好きなんです。」
そう言ってまたどこかを見つめている。
「そう。」
私にはまだあなたがわからない。
何を思っているのか、どうして独りなのか、が。
だからだと思う。
あなたのことが気になって仕方がないの。
「教えてよ。その狭くて深いが何なのか。」
私にもわかるように。
あなただけの世界に私を・・・。
「いいですよ。」
そういったあなたはどこか嬉しそうだった。