「気に入ってくれたみたいで良かった!」
満足そうに笑うとニカ自身もホットサンドを口へと運ぶ。
そうして2人で食べていれば、離れた木に止まっていた小鳥たちが数羽こちらへと飛んで近寄ってきた。
「あなたたちも食べたいの?」
ほら、とパンを小さくちぎり手の上へと乗せる。
小鳥たちはぴょんぴょんと跳ねるように手に近づくと、パンをつつき始めた。
「小鳥たち、何か言ってる??」
「…美味いって。また食べたいって言ってる」
「あなたたちも気に入ってくれたのね!そしたらまた持ってくるわ!」
ニカは小鳥たちに話しかけるものの言葉は通じていないようで、ニカの方を向くことなくひたすらパンをつついている。
けれども満足そうに小鳥たちを見つめるニカの様子をレゼはジッと見つめていた。


