「会長~!!本当にもう一度やるんですか?!」



そうしてワーワーとわめいているのは、1年、生徒会書記の中井ユウヤである。

「しょうがないでしょう。
今年の予算案は可決されなかったの。
だからもう一度生徒会の方で意見を練り直して、生徒総会を行わないといけないのよ。
校内全員の承認、それがルールですからね。」


とはいうものの困ったことだ。今年は剣道部の予算を1番に安定させたものだと思っていたが、まだ満足してもらえなかったようだ。

今年は羽柴財閥の娘が入学したという。羽柴財閥は、代々男も女も武術を身につけるのが必修らしい。

そして、今年は我が校に、羽柴奈波が入学した。

そして、予算案の生徒総会が終了した後、生徒会室に勢い良く電話の音が鳴り響いた。

「君たちは生徒会の人かな。
悪いんだが、今年の予算案は剣道部に20万ということらしいが、

(情報が早い親父だ。。。)

それでは少し足りないと思うのだ。もう少し安定な金額にはできまいか?」


ということで、もう一度一から予算案を考え直すはめになったのである。