私は学校で、桐原先生に不審者の特徴を聞かれた。

「ゆさ、大丈夫か?」

実を言うと、この時はまだ桐原先生のことは好きではなかった。

「大丈夫です。」

私は不審者の特徴をそくさくと

告げて、桐原先生の前から立ち去った。

私は、男の先生が担任だったことはこれまでになかったから

緊張していたし、男の先生は

厳しく、怖い印象しかなかった。