私が目を閉じたからか、桐原先生は少しあたふたしていた。

「すまんな。ゆっくり休めよ。」

そういうことじゃないのに、どうして気付いてくれないの?

と心の中でわがままを言いながらも素直になれなかった。

貴方は、保健室から出ていこうとした。

しかし、貴方は振り返って再び私を見た。