「ゆさ!!」

一度だけ、貴方が汗を流して私に駆け寄って来てくれたことがある。

あれは、中学二年の冬だった。

この日、学校に着いてからなんとなく、だるい感じがしていた。

そして朝読の時間は、目の視野がいつもの半分になり、
強い吐き気が襲ってきた。