【完】僕達のレンアイ事情

「あ、あの丈くんって呼んでも大丈夫ですか?」



千夏ちゃんが丈に顔を近づけて聞いてる。



「え?別になんと呼んでもいいけど…」


「だめ!だめ!」



丈のことを名前で呼ぶとか許さないから。



「なにあんたが否定してんの?」



紗奈が呆れ顔。



「だってよぉ…」


「まぁ言いたいことはわかるけど、千夏の邪魔しないでね」



邪魔って。
もし、千夏ちゃんが丈のこと好きになったりしたらどーすんだよ。



「あれ、なんで俺の前にいんの?」


「ほら、あっちはあっちで仲良くやってるから」



いつの間にか祐希の向かいにには結菜ちゃんがいた。



「ま、紗奈が向かいのほうが楽でいいかも」


「なにそれ」



俺の言葉にクスッと笑う。



「てかあいつら近すぎない?」



丈と千夏ちゃんを指さす。



「たぶん千夏、気に入ったんだろうね」


「だろうねじゃねーよ。だったら紗奈が丈の前に行けや」