【完】僕達のレンアイ事情

〝それ、帰ってきてないんじゃねぇの?〟



寝てたと思ってた丈から返事がきてびっくりする。
返事がきたとき、紗奈かと思ったのに丈でガッカリしたくらいだ。



…帰ってきてない?
いや、あいつ終電で帰るっていってたし。
でもいつもなら帰る前にLINEしてくるけど、一度もLINEはきてないよな。



〝さすがにそれは考えたくないけど。でも可能性はあるよな。てか起きてたのか〟



丈に返事をする。
こうやってちゃんと俺の愚痴にも付き合ってくれるとか信じられねぇけど。


何度見ても、紗奈からの返信はこないし、LINEも既読にはなっていない。
何かに巻き込まれたんじゃないかと心配になったりもするがこんな時間だし、帰ってきて寝てるのかもしれない。



〝お前のLINEで起きた。まぁとにかくLINEしとけ〟


〝LINEならもうした。既読にはならない〟


〝まぁ、寝てるかもしれない。朝まで待ってろ〟



丈がこんなに親身になってくれるのは
俺がこの前ちゃんとやしなのこと吹っ切れたからだろうか。