【完】僕達のレンアイ事情

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「おかえり」



〝帰ってきた〟ってLINEをしたらすぐに紗奈が家にやってきた。



「ただいま」



紗奈をだきしめる。


俺も紗奈を不安にさせてるのだろうか。



「やしなと丈ね大丈夫だったよ」


「なんだったの？」


「丈が千夏ちゃんの工場でバイトしてたんだって」


「へー。知らなかった！」



紗奈が驚いた顔になる。



「千夏ちゃん、紗奈にも言ってなかったんだね」


「うん。きっと誰にも言わないでっ言われたんじゃない？あの子素直だからさ」


「たしかに素直っぽいなー」



千夏ちゃんの合コンとか喫茶店での様子を思い出す。



「なんでそんな頑なに内緒だったのかな？」


「あーなんかやしなに内緒で結婚記念日にプレゼント買いたかったらしいよ」



丈は不安にさせてはしまうけど、結局はやしなのことしか考えてなんだよな。