【完】僕達のレンアイ事情

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「うち、寄ってく?」



合コン帰り、一緒に帰ってきた俺と紗奈。
付き合いはじめたっていっても紗奈とは幼なじみだし、どういうふうに付き合っていけばいいのかわからない。



「そうだね。行こうかな」



紗奈の言葉に家のドアを開ける。


紗奈の家と俺の家はマンションの隣同士。
物心ついたころから紗奈と遊んでたよな。
それが今日からは恋人同士なんて誰が信じるか。
俺も信じてない。



「部屋行ってて」


「うん」



俺の言葉にそのまま部屋に向かう。


俺はリビングに向かってお茶をコップにいれる。
家にくるのだって高校まではよくあることだった。
専門入ってからは一緒にいる機会が減ったし、祐希と付き合ってたことだって知らなかった。


はぁー。
ほんとに俺、紗奈と付き合うのかな。