【完】僕達のレンアイ事情

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「なぁ、もうこれカップルできてるようなもんじゃね?」



このよく分かんない会が終わりそうなとき。
祐希が突然そう口にした。



「は?」


「それぞれ送って帰れよ。送り狼になったり」



いや、それはマズいだろ。
明らかに丈の顔ひきつってるし。



「はいはい。送っていきますよ」



丈が静かに立ち上がる。



「や、お前…」


「送り狼にはならねーよ」



当たり前だ。
なったら困るし。



「てか、お前彼女いんだし篠原の送り狼になるなよ」



こそっと俺に耳打ちをする。



「や…」



今更紗奈の送り狼になるつもりもねぇけど。
実は彼女なんていねぇし。



「トイレ行ってくる」



紗奈が突然立ち上がってトイレに向かう。



「紗奈?」


「急だな」



丈が首を傾げる。