ドンドン、ドドン…ドン、ドン……___

周りは真っ暗。
満天の星…じゃないけど、所々雲の間に一つ一つ輝く星が見える。
お月様は半分子。星の輝きに負けんとばかりにこの暗い夜を真っ暗に、闇にならないように照らしている。
お月様の周りには虹の橋ならぬ、虹の輪っかが見える。

そんな夜空を見ながら先程から聞こえる音に耳を傾ける。
夏が近づいてきてジメジメする季節、虫たちの声と共に何処かで上がっているであろう…花火の音がする。

ドドン、ドン、ドンドンドン、ドン、ドン…__

何処で打ち上げているんだろう。
どんな花火なんだろう。
どれくらいの人がその花火を見ているんだろう。

_たくさん疑問が湧いてくる。
たくさん想像してしまう。

『……___楽しい♪』


後1分で夜の9時。

____________________

_____花火の音は聞こえなくなった。