ったく、どこほっつき歩いてるんだよ!!



私はとうとう痺れを切らして、外に出ていた。



もうすっかり外は真っ暗で、流石に半そで短パンは肌寒い。

畜生、上着持ってくれば良かった。



それでも、部屋に引き返す事なく、通学路を探し回る。

木の陰から、物陰まで隈なく探す。



だが、一向に見つからない。



「見つけたらタダじゃおかねぇからな」



そう呟きつつも、見つからない事に対する焦りが出てくる。



本当に拉致られたんじゃないか。

喧嘩に巻き込まれたんじゃないか。

リンチされたんじゃないか。