ったく、どこほっつき歩いてるんだよ!!
私はとうとう痺れを切らして、外に出ていた。
もうすっかり外は真っ暗で、流石に半そで短パンは肌寒い。
畜生、上着持ってくれば良かった。
それでも、部屋に引き返す事なく、通学路を探し回る。
木の陰から、物陰まで隈なく探す。
だが、一向に見つからない。
「見つけたらタダじゃおかねぇからな」
そう呟きつつも、見つからない事に対する焦りが出てくる。
本当に拉致られたんじゃないか。
喧嘩に巻き込まれたんじゃないか。
リンチされたんじゃないか。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…