ふふふ。
出だしは上々。
これで、私の高校生活は未来安泰間違いなし!!!
「ねぇ、妃ちゃん」
「な、なに?」
おっと、危ない。
ついニヤニヤしたまま振り向くところだったぜ。
すぐさま爽太に笑顔を向ける。
もちろんニヤニヤではなく、鏡の前でみっちり練習した笑顔を。
「俺、ビックリしたんだ」
ん?何が?
ポカーンとする私に爽太は歩み寄って、私の耳元に顔を近付けた。
「ゴリさんがここに居るなんてね」
「えっ……」
こいつ、今ゴリさんって言ったよね。
いやいや、意味が分からない。
私と爽太は初対面のはず。


