「さるの部分は否定せんのやな」 「巨人が何を言っても気にせん技を身に着けたんや」 「ほーー。」 「信じてないやろ」 「せやな。」 「ちょっとは否定しーや」 「したとこで労力無駄になるだけやろ」 「じじ臭いこと言うねんなー」 「うるせ、口より手を動かし」 こんな風に、さるだの巨人だのって言い合える時間も、あたしの事情だけでなくなるのは寂しい気がした。