騎士は微笑み、こう話しました。
「ありがとう。これであなたを救えます。」
騎士はそう伝えると、腰にある剣に手をかけ、
そして、自らを傷つけました。
白き魔女は赤い湖にいる騎士を抱きしめました。
白き魔女は泣き叫びました。
騎士は最後に言いました。
「あなたにもう一度会いにいきます。100年後もずっとあなたを愛することを誓います。」
騎士はもう動きませんでした。
白き魔女の“不死”の呪いは、愛する者の死をもっても解くことができませんでした。
そう、その呪いを解く方法には続きがあったのです。
愛する者の死をもって第一の鍵が解かれる。
第二の鍵は100年後、生まれ変わった愛する者を探すこと。
探してまた愛し合うこと。
愛する者とは、時を超えても消えない絆だと。
そして、100年後、その白き魔女はどうしているのでしょうか。

