白き魔女の呪い ~100年後も、ずっと~



「どうしたら、あの姫を…。」


月明りに照らされた窓際で、1人でワインを嗜んでいた。


姫に対する憎しみや嫉妬は大きくなるばかり。


姫に対して冷たい態度をとってみても、姫が私に対する態度は一向に変わらない。
いつものように微笑み、私を“お母さま”と呼び慕う。


それがどんどん私を黒く染めていく。
その姫の存在が私をどんどんと変えてしまっている。


窓際から姿見鏡の前へ移動する。


―どうしたら、この私の美しさで皆を虜にできるのだろうか。-


姿見鏡に手を伸ばす。
鏡に映った自身の顔をなぞる。


そう、あの姫さえいなければ、
その国で一番美しいのは私だけ。


「誰か、私の願いをかなえてくれる人はいないのかしら。何を失ってでも、この望みを叶えてくれる人は!!!!」


その願い、私が叶えてやろうか。


そこからともなく、低い声が響いた。


「ぶ、無礼者!女性の部屋に勝手に入り込むとは!」


王妃はぐるりと部屋を見渡しても、人の姿は見えない。
いつの間にか、月が厚い雲で覆われていた。