ここは危険です、姫様。
あなたがここにいては命が!!!
顔に衝撃が走り、後ろへしりもちをつく。
「大丈夫かい?」
その声に聞き覚えがあった。
「バルーナさん。」
あたしはバルーナさんの顔を見るや否や、その大きな胸に飛び込んだ。
「ど、どうしたんだい!?ラオン?」
「た、助けてください。」
バルーナさんはあたしの話を一言も口を開けずに聞いていた。
あたしが話し終えると、一言だっけ発した。
「ありがとう。大丈夫よ。」
そう言って、あたしの頬に手を当てた。
バルーナさんが微笑むから、あたしもいつの間に微笑んでいた。
バルーナさんが大丈夫と言った。
だから、大丈夫なのだ。
そう思っていた。

