-あれが姫様?かわいそうに、王妃が亡くなられて元気がないようだ。-
-王妃が亡くなられて、今までのような笑顔が見られなくなってしまったな。-
-姫さまも大変ね、王妃が亡くなったというのに、笑っているわ。-
-姫様も辛いんだよ。-
王妃が亡くなって3日後、国中の人々に見送られて王妃は冷たい土へと還っていった。
もう二度ど誰も愛さない。
王妃の墓石の前で、強く誓った。
「姫さま、城に戻りますよ。」
「今、行きます。」
フローラは笑っていた。
その笑いは、心からのものではなく、少し悲しげな笑顔。
あれ?、笑うってどういうものだったかしら。
頬が固まったように重い。
わたしは自分で自分に呪いをかけた。
もう誰も愛さないという呪い。

