しかし、私は未だに家族に向ける愛しか知らない。
人を愛することとは、どんなことだろうか。
そんなことを考えている、普通の女の子だ。
バルーナとの会話は時間を忘れるほど楽しかった。
人への愛し方はまだよくわからないけれど、笑っていようと決めた。
だから、一国の姫としていつも笑っていようと心に決めた。
-姫様!!-
んっ、なんだ。こんな真夜中に…
重たい瞼をこする。
-姫様!!起きてください、王妃が………-
亡くなりました。
愛する人を亡くす痛みは、胸が張り裂けそうなほどであった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…