むかしむかし、それはもう100年以上前のこと


美しい金色の髪、全てを見透かされてしまいそうな空色の目を持つ姫様がいました。


その姫は、国の皆から可愛がられ、愛されていました。


そんなある日、姫の大好きなお母さんが亡くなってしまいました。


姫は悲しみで泣いてばかりいました。


お母さんが亡くなって間もなく、王様が新しいお母さんを連れてきました。


継母は美しい姫が、皆から愛されている姫が恨めしく思っていました。


そんなある日、継母は悪い魔女に出会います。


「この国の王妃として、いらぬものを排除してはどうじゃろか。」


継母は喜んで魔女の言葉をのみました。


継母は姫を呼び、こう告げました。


「あなたはこの世で一番美しい。しかし、その美しさは永遠ではない。ずっと美しいまま生きていくとはどういったものかな。」