「え?」と驚いた顔がふにゃっとした顔に変わった。
 あぁ……少年のように可愛いと思ってた顔は本当に少年だったってことなのかな?

 強く抱きしめられた後、裕が向かい合って座って手を差し出した。

「仁木裕一17歳。千紗が好きです。
 付き合ってください。」

 かしこまった裕に笑えてしまうけど、私もかしこまって差し出された手に自分の手を添える。

「小林千紗21歳。こちらこそよろしくお願いします。」

 再びギュッと抱きしめてきた裕が耳元でささやいた。

「俺、千紗のこと大事にする。」

「うん。私も………裕のこと大好きだよ。」