千紗は可愛くて、何度重ねても足りない気がして何度も唇を重ねた。

 うとうとして夢見心地になっても目を開ければすぐ近くに千紗がいて、寝ぼけて抱き寄せれば「ん…。裕………。」って寝言が耳元でする。

 この幸せをずっと離したくない。

 裕は決心すると寝ている千紗の頭に愛おしそうにキスをした。

「裕………。」

 甘い寝息は胸を疼かせた。

 俺、千紗を………大切にするから。
 だから俺を選んで。

 願いを込めて頭を撫でるとベッドから出た。
 棚の上にあったメモ帳を拝借して伝言を残す。

 千紗は………どう思うだろうか。