入学式だから、体育館へ。

『うわー。ぎゅうぎゅう。寒気がする』

普通そこは暑がるんだろうけど。

私の場合人嫌いだからね。

知らない人に触れるのはちょっとね。

「大丈夫?」

心配そうな顔で聞いてきた希音。

力一杯抱きしめてやった。可愛かったから。

「ちょっ、美麗!?」

希音は戸惑ってたけどね。
そういう所も可愛い。





入学式が始まり、校長の話を聞く。


話が長いから嫌なんだよな。

クラクラしてくるし。


ちょっとやばいかもって所で話が終わった。

わぉ、グッドタイミング!命拾いしましたね。

「美麗ー大丈夫だった?」

希音は私が人嫌いなの知ってるからね。

さっきも心配してくれたし、ホント優しいヤツ。

『大丈夫だったよ!なんとか!』

そう笑って言った私に安心したらしい。