『席順見に行こっか!』

私はそう言って希音の手を引っ張り、黒板に貼り付けてある紙を見に行った。

『やった!隣じゃん!』

「ホントだ!めっちゃ運いいね!」

私と希音は隣だった。

“と”と“き”で少し離れると思っていたけど意外に間の人が少なかったのが幸いした。


席について暫くすると先生が入ってきた。

「えっと、今日から1-Bを担当する佐々木 真-sasaki sin-だ。
みんな1年宜しくな!」

佐々木先生は爽やかな笑みを浮かべてそう言った。

女子の目をすごいひきつけてる。

これは1年モテモテですな。

…頑張れ、先生。

多分私もその1人に入るから。