家に着いた私。

何も考えることなくお風呂へ向かった。


-鍵を閉め忘れて


カッターを手に持ち、左手首の頸動脈を切る。

ネットでは神経を着るから激痛に耐えないといけないと書かれていた気がするけど、全然そんなこと無かった。

むしろ丁度いいくらいだった。

この痛みは親友を裏切ったことへの罰。

私の最後にぴったりだ。


切った手首をお湯の中につける。

どんどん紅く染まるお湯を見て、笑みがこぼれた。

だんだん開かなくなってくる目。

またこの感覚。

2度目ってある意味すごいよね。

“あぁ、今度こそ死ぬんだ”

そう思ったと同時に意識を手放す直前

誰かが入ってきたような気がしたけど気のせいだよね。

わかんないや。

まぁ入ってきたとしてもいいか。

もう終わるし。関係ないから。



バイバイ

«美麗side end»