クールに眩しく光る


スマートな体がなんとも自分に釣り合わない


なんてシックで大人なんだろう

かっこよすぎて目がくらむ



眞木さんの車


絶対これ高いやつだ静かーーに走るやつだ!!


「どうした?」


車の5歩手前で直立不動する私を振り返り、眞木さんは軽く聞いてくる


「いえ」

「.....?」


それよりはやく乗りな、とスーツ姿で助手席のドアを開けてくれる仕草がなんとも流暢で


これは大学生一年生で経験するには早いんだからな柊!と、心の中で自分を戒めながら二礼して車に乗り込んだ


「失礼します」

「儀式みたいだな」


眞木さんは助手席のドアを優しく閉めてから運転席に回り込む

その間に私はシートベルトを着用し、彼の準備が整うのを待った



助手席に乗ってよかったのかな

彼女さんとかいないのかな


緊張しながらも色々考えてしまう


「よし、行くか」

「あ、はい。よろしくお願いします」


眞木さんは私が固くなっていることに気づき微笑むが特に何も言わず


ミラーを見ながら運転を始めた