今日のデートは恋文が遊園地に行きたいと言うからそうしたんだ。



「櫻ちゃんっ、行こっ!」

恋文に手を引っ張られて
ジェットコースターに乗る。


「きゃー、楽しみっ」



「ははっ、怖くねぇの?」

「うんっ絶叫系、大好きなのっ」



無邪気な恋文らしいや。


なんて思っていると、ゆっくりと上がり始めるジェットコースター。



「でもちょっと…怖いね?」



恋文が不安そうに言うから

冷たい手を取って優しく微笑んで。




「恋文」


そっと、キスをした。